とむりんせんせいの定期便2

野村茎一作曲工房の日々のお知らせ

朝の定期便 2012-05-10(木)

55258

>今朝の最低気温13.8度(05:22さいたま市観測点)、晴れ。

>おはようございます。まさに春の朝という朝を迎えています。

>午後から天気は悪くなりそうな予報です。

>今日は葛飾北斎没後163年。

>午後3時から、新宿区四谷の東長寺(東京都新宿区四谷4-34。靖国通り、富久町西交差点そば)というお寺にある「きあん」というカフェで、私の「Morning Air」と「蝿座」が演奏されます。お暇な方はどうぞ。

>私もモリアキ翁の様子を見て大丈夫そうならお邪魔させいただくつもりです。

>最寄り駅は新宿御苑ですが、新宿駅から歩いても1.5km(キョリ測ベータで計測したので、ほぼ正確)なので、新宿から少しでも体脂肪を燃やすために歩いて往復しようと思っています(ただし、天候次第)。

>そうそう、どなたか存じ上げませんが、さっそくウラノメトリアブログの試聴ページに「気持玉」の「ナイス!」を頂きました。ありがとうございます。やる気に火がつきました。

 

>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)

つい先ほど、09時28分頃、岩手県沖(北緯39.8度、東経142.3度)を震源とするM5.2、最大震度3の地震がありました。

各地の震度に関する情報

>気象情報

実況天気図

地域時系列予報(埼玉県)

気象衛星 赤外日本域画像

気象衛星 可視光全球画像

昨日の全国の観測値ランキング(5月9日)

>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)

1観測点で記録が更新されています。

昨日5月9日

 

>今日のFM番組から

・午後2時00分 クラシックカフェ

ショパン、ドビュッシー、デュカス、ファリャ。

ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」について、ピエール・ブーレーズは「現代音楽はここから始まった」と述べています。21世紀となった今では「近代音楽はここから始まった」と言い換えたほうが良いのかも知れませんが、この曲が音楽史の新たな1ページを開いた点については私も同意見です。

歴史とは、人々の考えの変化が事件や物事として現れることを検証しながら時間の流れを整理・構築していくものだと思います。そのような意味で、「牧神」を深く聴きこむことには音楽史を理解する上で大切なことだと考えています。

デュカスのピアノ曲「はるかに聞こえる牧神の嘆き」は有名ではありませんが、友人であったドビュッシーの追憶のために書かれた曲で、こちらは20世紀的な響きに満ちた先進的な驚きの作品です。ドビュッシーがいなければ生まれなかった作品のひとつでしょう(牧神の午後の旋律が引用されているからという理由ではなく)。たとえドビュッシーがいても、デュカスのような才能がなければ、やはり生まれなかったことは間違いありません。2人の天才によるコラボレーション(?)で生まれた稀有な音楽です。

ファリャの出世作である「スペインの庭の夜」もドビュッシー抜きには考えられません。厳密な意味で「印象派」と言えるのはドビュッシーひとりであると私は考えていますが、印象派の作風を持つ曲はいくつもあります。これもそのひとつでしょう。

ドビュッシードビュッシーたらしめた(つまり影響を与えた)作曲家のひとりがショパンです。ドビュッシーはショパンのノクターン全曲の校訂を行なっています(デュラン社刊)。そこにはドビュッシーのショパン研究の深さが表れており、ショパン弾き必携の楽譜だと思っています。

今日のクラシック・カフェはドビュッシーを理解する上で、本当に見事な選曲であると思います。聴けない方はYoutubeで探すか、あるいは身銭を切ってCDを買って聴きこんでも価値ある内容です。

番組詳細

・午後7時30分 ベストオブクラシック ベルリン・フィル特集

サイモン・ラトル指揮 / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

マーラー「交響曲第8番 変ホ長調 “一千人の交響曲”」ほか。

この曲については、いままでも何度か書いてきました。マーラーの交響曲のなかでも少々特異な作品です。ながら聴きできる交響曲などありませんが、この曲も私たちに1時間18分の緊張と集中を要求してきます。気合を入れてこの曲と対峙してください。

番組詳細

 

>5月10日の過去のできごと

1697年 フランスの作曲家、ジャン=マリー・ルクレール誕生。

1824年 ロンドンのナショナル・ギャラリー(著名な美術館)が初公開。

1849年 葛飾北斎没。

1892年 俳人の山口青邨誕生。

1899年 アメリカの映画音楽作曲家、ディミトリー・ティオムキン誕生。

1908年 アメリカ、フィラデルフィアで世界初の「母の日」。

1930年 日本画家の下村観山没。

1931年 作曲家で指揮者の外山雄三誕生。

1941年 ピアニストの宮沢明子(みやざわ・めいこ)誕生。

1971年 作曲家で理学博士の箕作秋没。

1979年 日本画家の小野竹喬(おの・ちっきょう)没。