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定期便本編に書いたように、今日は水洗トイレ、ロータンク内のフロートゴムを交換しました。
トイレの水面がなんとなく揺れているという方。水が完全に止まらず、無駄に流れ続けている可能性があります。
交換を依頼すると安くても1万円、高いと2万円くらいかかることがあります。それができる人の人口比率で言えば、作曲するより簡単かも知れません。
やってみようと思った人、早速とりかかりましょう。
まず必要なのはゴムフロートの品番です。トイレの取扱説明書、あるいはネットで検索するとすぐに分かります。我が家はINAXの65mm。
それから、初めての人は「止水栓回し」というドライバーのようなものがあると便利です。値段は200-300円くらい。これからも使うチャンスがあるに違いありませんから(トイレの故障の時、水があふれた時などには必須)、持っていても良いと思います。
ネットで注文しても、近所のホームセンターで手に入れるのもあなたの都合しだいです。
左が三栄水栓製のゴムフロート税込み786円。純正品でも1000円くらいですが、三栄水栓のハンドシャワー混合水栓を使ってから三栄ファンになったので、今回は三栄製品を使うことにしました。
右側が止水栓回し。コインで間に合わせる人もいますが、ネジ溝を壊してしまうと後がやっかいなので、止水栓回しをお薦めします。
まず、止水栓を時計回りで締めて水を止めます。
この大きなマイナスネジのようなものが止水栓。
次にトイレタンクの水を流します。
新たに給水されなければ、止水栓はしっかりと締まっています。
古いゴムフロートを触って手が真っ黒になり、写真が撮れなかったのですが、ゴムフロートを新しいものと交換します。ボールチェーンを外せば、すぐに交換できます。
写真中央がゴムフロートのボールチェーン。ここで長さの調節をします。水を止める穴からボールが持ち上げられた時(水を流した時)、穴から10mmくらい持ち上がるようにします。(他メーカーや特殊な機種の場合はメーカーのサイトで確認してください)。
交換したら止水栓を半分くらい開きます(後で正しい流量に調節します)。
※手洗い水のパイプがある機種では、そのパイプを下向きにしないと噴水になってしまうのでご注意を。
これで給水されます。満水になって水が止まればチェーンは充分な長さです。
水を流してみて、うまく流れなければチェーンが長すぎる可能性があります。うまくいくまで、チェーンの長さを調節してください。
次はWL(Water Level)の調節です。
写真中央のダイヤルを回すと、プラスチック・フロートの高さを変えることができます。オーバーフロー・パイプにWLと書かれたラインがありますから、その水位で水道管からの給水が止まるように調節します(WLラインで水が止まっているようなら、調節ダイヤルを触る必要はありません)。
最後は、オーバーフローさせないための流量調節です。これはとても大切なのできちんと行なってください。
写真中央がオーバーフローパイプです。何かの故障で水が止まらなくなってしまっても、このパイプに水が流れ込んで便器内に水を逃がす仕組みです。
しかし、このパイプに流れ込むよりも速い速度で水道管から給水されると、パイプの能力を超えてしまって水は本当にオーバーフローして床に流れでてしまいます。
WLダイヤルは最初から触っていませんから、古くなったトイレ以外では調節の必要はありませんが、止水栓は一度止めてしまいましたから、必ず調節する必要があります。
方法は簡単です。プラスチックフロートを押し下げると、満水でも水道管からの給水が始まります。満水を超えると、オーバーフロー管から水が流れでていきます。その量が余裕ありまくりで、チョロチョロくらいだとタンクに水が溜まるまで時間がかかりすぎるので、止水栓を反時計回りに少し開きます。逆にオーバーフロー管から流れ出る量が間に合わず、どんどん水位が上がっていくようなら止水栓を時計回りに締めます。読んでも良くわからない時には、まずやってみてください。すぐに理解できることでしょう。
給水流量の調節を終えたら蓋をして作業は終了です。
最後に、古いゴムフロートで真っ黒になってしまった手を洗えばバッチリです。お疲れさまでした。