作曲工房 定点観察 2017-07-21（金）37度超えのアメダス観測点が4カ所

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　マンガ（コミック）は、出版点数が多くなりすぎて情報を集めることが困難なジャンルになってしまった。

　もちろん、それでも情熱を傾ければプロコフィエフやマルタン、ライヒのB面（一般的な評価以外の、という意味で）に出会えるように、コミックだって不可能ではない。しかし、そのためには誰にでも与えられた24時間の配分を変えなければならない。

　というわけで、若いマンガ読みたちから情報を得て、年間いくばくかの興味深いコミック単行本にたどり着いている。

　今日は直近の2作品を紹介。

　最初は、もう有名になってしまった感もあるけれど「魔王の秘書」。

　世界征服を企む魔王が奴隷にしようと誘った若い女の子が「出来すぎる秘書」で、世界征服の意図を告げると彼女は「地球から人間を根絶やしにしましょう」と言って、わずか3日間で世界征服を完了させるプログラムを提案する。そのリアリティに面食らう魔王たち。

　まだ第1巻しか出ていない。

　次は初版が2007年の古い作品「スーパーリアルRPG」。作者は本名を公開していない日本の精神科医。冒頭から、16歳の誕生日に、突然に「あなたは勇者よ」と告げられる可能性は現実には限りなくゼロです。と始まる。脳内強制リアライゼーション コミックとでも言えば良いのだろうか。アイロニーであり、ある意味、不思議なカタルシスでもある。