作曲工房 定点観察と半径5mの かそけき ことども（不定期）

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　作曲、ピアノを弾く、家族のための家事以外で毎日（あるいは、ほぼ毎日）続けていることがある。

1．毎朝、毎夕（せき）の電力量計チェック。

　我が家のソーラーパネル（4.5kw、単結晶/アモルファス ハイブリッド）は1997年5月に導入されたもので、かなりの古参兵。最新機器では室内で発電量や売買電力量を確認できるモニタも用意されているようだけれど、そういうものがないので、雨だろうが猛暑だろうが毎朝外に出て確認する。これが体内時計のリセットになって、たいへんよろしい（サティが「トレビアン！」と。しばしば自分の楽譜に書き込む）。

2．定点観察用に雑草ガーデン東側樹木部を撮影する。

　毎日見ていても変わりばえしないので、訪問者にとっては退屈極まりない企画に違いないこのプロジェクトも、1年分をざっと見渡すと、自然界の凄さを感じたりする（実際には「〜たりする」のではなく、畏怖してしまう）。

3．植物たちへの水やり。

　水やりをすると、撮影している時には植物を詳しく観察していないことに気づく。

4．だし巻き玉子を焼く。

家事の一部だけれど、かれこれ半年以上、毎朝 “だし巻き玉子” を焼き続けている。カミさんのお弁当用とモリアキ翁の朝食のタンパク源のひとつとしてたまご料理を作る一環。半年続けていると、徐々にいろいろなことが分かってきて要領も良くなってくる。カミさんから時々「今朝のだし巻き玉子はお客様に出せるわね」などと言われようものなら一日嬉しい。だし巻き卵の前には半熟目玉焼きを焼き続けていた。次は、いよいよプレーンオムレツか？

5．瞑想

Meditation。瞑想は（上から目線で申し訳ないけれど）少なからざる人々が、その実態を知らないのではないかと思う。

人によっては、悟りを開く、とか新しいアイディアに到達するなど、いろいろな効用を求めたりするかも知れない。しかし、この数年続けてみて分かったことはかなり違う。

簡単に言うと、気持ちが良い（確実な効用はこれかも知れない）。

瞑想入門のような書物には結跏趺坐して静かなところで目を閉じて瞑想することになっている（それは正しい。私もそれを実践している）。しかし慣れてくると、ダイニングで椅子に座っていても、極端な場合にはスーパーマーケットでレジ待ちの列に並んでいる時でさえ、整柱（せいちゅう）している自分がいて、周囲に気を払いながらの、3分間簡易瞑想をしていることもある。脳のデフラグというか、メンテナンスの要素が大きいと思う（女神さまに、いい子いい子してもらっている感じ）。

ちなみに、新しい発想を得る時は瞑想中ではなく、食器洗いをしていたり、目の前を鳥が通りすぎたり、外界とつながりを持っている時のほうが圧倒的に多い（なぜなら、インスピレーションとは、自分が求めているものの仕組みが一気に理解できることだから、きっかけがあったほうが強い）。だから瞑想にそのようなことは期待しないほうが良いかも知れない（ただし、瞑想が着想に良い影響を与えている可能性はある）。

お薦めしたいけれど、整柱できるようになるだけで数ヶ月（本当は1年くらい）を要したので、何かが長続きする人限定かも知れない。

長くなったので、また次回。次は明日かもしれないし、10年後かもしれないのであしからず。