作曲工房定期便 2014-08-22(金)
>今朝の最低気温25.1度(05:29;さいたま市観測点)、晴れ。
今朝の天頂画像
東
南
西
北
>作曲工房周辺は熱帯夜でした。
>気象情報で、午後から大気が不安定になる可能性が示唆されていたので、水汲みと買い出しは午前中に済ませました。
>アスファルトの道路上におけるメトロノームの温度表示は、すでに34度台に達していました。
>身体は、高気温にかなり慣れてきた印象があるものの、やはり暑いのはゴメンです。
>今日は「天体の音楽」を作曲したヨーゼフ・シュトラウス、ドビュッシー、写真家のアンリ・カルティエ=ブレッソン、レイ・ブラッドベリ、前衛・実験音楽の世界で様々なムーヴメントを興したカール・ハンツ・シュトックハウゼンの生誕記念日です。
>なんと、私が影響を受けた先達ばかりです。
>「天体の音楽」は、中学生になりたての頃に聴いていたLPにヨハン・シュトラウスIIの有名曲とともにに収録されていて、その神秘感にすっかりやられてしまいました。
>ドビュッシーは言うまでもありません。彼の「前例に依存しない」という姿勢は中学生の私の「作曲」に対する概念を大きく変えました。
>アンリ・カルティエ=ブレッソンは、私に写真の持つ魅力を伝えてくれた写真家です。彼の写真からは、「シャッターチャンス」という今では当たり前のような概念の重要性がヒシヒシと伝わってきます。
>レイ・ブラッドベリは、詩人のような小説家です。本格的なSFを書くかと思えば、科学の科の字も出てこないSFを書いたり、ノージャンルの作品、あるいはあらゆるジャンルの作品を書きました。
>高校時代には曲のタイトルに彼の文章や、作品名を使わせてもらったものです(ウラノメトリアでは「とうに夜半を過ぎて」など)。
>シュトックハウゼンからは、彼の主張を裏返した概念から学びました。
>13時から放送された、放送大学の特別講義「科学がわれわれに与えるもの」(講師:江崎玲於奈)を受講しました(その間、更新中断)。
>科学技術によって問題は解決できるという信仰(科学技術への依存)、それによって生まれる「科学技術立国」という概念が生まれる過程が見事に語られました。
>以下は私の意見。
>高速増殖炉のように先鋭的で広範な技術が数多く組み合わされたプロジェクトは、ロケットを打ち上げて地球周回軌道に乗せるというような、高度でありながらも比較的近い領域の技術の集積とは全く異なるものです。
>高速増殖炉が安全に実現するには、個々の技術が確立されても、それらを統合的に扱う新しい技術分野が生まれ、発展するまで難しいと考えています。
>リニア・モーターカーも、その概念はSST(超音速旅客機)と似ています。
>実際に運用すると、本当に必要であるかどうか、あるいは地殻変動の可能性が高い日本で大地震後も大量に出水したり、もろくなってしまった地盤を再び固めたりして運用できるのか心配になります(トンネルがずれたりしたら回収不能なくらい膨大な復旧費用がかかるのではないでしょうか?)。
>私たちが必要としているのは、身の丈に合ったインフラ整備であると思います。
>少子化、多死化社会をどう乗り切るかが喫緊の課題。
>コンパクト・インフラ・シティへの転換加速化の研究に予算を使ってほしいものです。
>地震情報
>空間放射線量
>作曲工房周辺の大気汚染状況
14時の戸田局のPM2.5濃度は15μg/m3。14時までの平均値は23μg/m3です。
>気象情報
九州や広島では、今日も強い降雨があったようです。これ以上災害が広がらないことを祈るばかりです。
日本域における昨日の最高・日最高気温は36.6度、最低・日最低気温は12.9度でした。観測点については下のリンクでどうぞ。
>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)
8月の観測記録更新があります。
>今日のFM番組から
オペラファンタスティカはお休みです。
7時30分からのベストオブクラシックは「イアン・ボストリッジ テノール・リサイタル」。ヴォルフとブリテン。
>8月22日の過去のできごと
1741年 ウィキペディアには、この日ヘンデルが「メサイア」の作曲を開始し、わずか24日間で書き上げたという記述があります。2時間半もかかる大曲(それも歴史的傑作)を24日間で書き上げるとは驚きです。メサイアのインスピレーションを得たヘンデルには全てが見通せていたのでしょう。
1806年 フランス・ロココ期の画家、ジャン・オノレ・フラゴナール没。
1827年 オーストリアの作曲家でヨハン・シュトラウスII世の弟、ヨーゼフ・シュトラウス誕生。
1862年 フランスの作曲家、クロード・ドビュッシー誕生。
1908年 フランスの、20世紀を代表する写真家の一人であるアンリ・カルティエ=ブレッソン誕生。
1911年 ルーブル美術館のモナリザ盗難。
1920年 アメリカの小説家、レイ・ブラッドベリ誕生。
1928年 ドイツの作曲家、カール・ハインツ・シュトックハウゼン誕生。
1981年 脚本家・小説家の向田邦子、航空機事故で没。
1989年 恒星の掩蔽現象によって予測されていた海王星の環を、海王星に最接近したボイジャー2号が確認。
2012年 ロシアが世界貿易機関(WTO)に加盟。
天才芸術家の作品に優るとも劣らぬ自然の造形と質感。嫌われもののオオアレチノギクも、私は美しいと思います。
40度以上ありそうなコンクリートブロックの隙間に咲くタビラコ。この耐熱性から学ぶものは多いことでしょう。熱に対抗して生き延びる仕組みを知りたいものです。
>この定期便は、前日の「野村茎一作曲工房日記」の続きとして書かれています。定期便だけお読みの方は連続写真や記事が飛び飛びになる可能性があります。よろしかったら、以下のリンクもどうぞ。