とむりんせんせいの定期便2

野村茎一作曲工房の日々のお知らせ

作曲工房定期便 2014-08-12(火)ジョン・ゲージ忌

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>今朝の最低気温24.1度(05:11;さいたま市観測点)、どんよりとしたくもり。

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>昨日とは打って変わって、どんよりとした曇りの朝を迎えました。

>昨夜はナイトクルーズ効果で、心地良い眠気に包まれて就寝しました。

>しかし、最近(デイトレセンターに通うようになってからは)では珍しく、深夜にトイレに起きたモリアキ翁が襖にもたれかかって伝え歩きをしたので(かなり大きな音がする)、私もバッチリ飛び起きました。

>モリアキ翁に何か変化があったのかも知れないと思ったので、朝になってからよく観察しましたが、階段も登れるし、食欲も普通にあって大丈夫のようでした。

>というわけで、今日は久しぶりに寝不足満点の一日が確定です。

>もちろん、寝不足は特技なのでへっちゃらです(強がり)。

 

>さて、今日はジョン・ケージ忌です。

>ジョヴァンニ・ガブリエリ忌、ヤナーチェク忌でもあるのに、ジョン・ケージ忌だけを選んだのはなぜか。

>それは彼が音楽史上の巨人のひとりだからです。

>「4分33秒」のような作品が彼を有名にしてしまったため、少なからぬ人が「ああ、あの作曲家か」などと知っているつもりになって、それ以上の彼への理解を閉ざすような状況が生じてしまいました。

>彼は音楽美学の地平線(平面ではなく、球殻、あるいは4次元球かも知れませんが)、の拡大を試み、一部それを実現した作曲家です。

4分33秒だけでも密度の高い1冊の書物が書けるのではないかと思えるほど、彼の問題提起と美学が詰まっています。

>そもそも4分33秒以後、音楽の範囲を定める試み(実験音楽)は極めて難しい局面を迎えました。

>どこまでが音楽か?という問いかけに対して、4分33秒よりも遠くを指し示せるのかどうか分からないからです(分からないのは私だけか?)。

>にも関わらず、彼はいくつもの可能性を示しました(すでに私の想像力を超える世界)。

>書き始めると止まらないので「ASLSP」(1987)に触れて終えたいと思います。

>「ASLSP」は、4分33秒以後のさらに遠い地平線を示した曲のひとつです。

>特徴は、その演奏に639年を要することです。

>どんなに望んでも、私たち個人は、その全曲を聴くことができません。

>2000年から2639年まで、実際に演奏するプロジェクトが進行中ですが、最後を聴きとどけるのはずっと将来の人類の子孫たちです。

>これは芸術という極めて個人的な体験にとって意味あることでしょうか。

>私たち個人が音楽史上(過去から未来まで)の曲を全て聴けないという厳然たる事実とも似ています。

>別の視点から見ると、もし、世界中の全ての人がこの曲を無事最後まで演奏されるように望むならば、戦争が起こりにくくなるかも知れません(極めて低い可能性ですが)。

ジョン・ケージは、聴いても聴いても果てしない作曲家です。4分33秒のような曲は1回だけしか書いていません。

>他の曲もそう。

>彼の作品は常に新しいアイディアに基いています。これは、作曲家として理想の姿ではないかと思ったりもします。

 

>今日深夜(13日未明)にペルセウス流星群が極大を迎えます。

>満月過ぎであることが大きなマイナス要因ですが、明るい流星が少なくないペルセ群ですから、見える数は減っても、願い事を唱えるチャンスはあるかも知れません。

>昨夜のスーパームーンは、時折雲に隠れることはあっても、明るく地上を照らしていました。

>昨夜のナイトクルーズは「スーパームーン・ナイト・クルーズ」としてずっと記憶に残りそうです。

>荒川堤防上でしばらく空を眺めたのですが、薄雲が広がっており、流星は確認できませんでした。

>関東地方の天気予報はくもり。はずれることを期待しましょう。

 

地震情報

各地の震度に関する情報

 

>空間放射線

東京都の放射線量統合グラフ(週間)

 

>作曲工房周辺の大気汚染状況

12時の戸田局のPM2.5濃度は13μg/m3。

埼玉県 大気汚染常時監視システム リアルタイム時報

  

>気象情報

時系列予報では、雨がちな天気で、夜はくもり。ペルセ群のためにみんなでてるてる坊主に祈りましょう。

台風第13号(ジェヌヴィーヴ)

実況天気図

地域時系列予報(埼玉県)

気象衛星 赤外日本域画像

気象衛星 可視光全球画像

日本域における昨日の最高・日最高気温は35.5度、最低・日最低気温は14.2度でした。観測点については下のリンクでどうぞ。

昨日の全国の観測値ランキング(8月11日)

 

観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)

記録更新が数多くあります。

昨日8月11日

 

>今日のFM番組から

・午後2時からの「あなたの知らない作曲家」、第2回は「モーツァルト」。モーツァルトが遺した自筆スコアは生涯で23000ページ。私たちは、そのうちどれだけを知っているでしょうか。さらにこだわれば、それらの作品を数多くの演奏家が、より深い解釈を求めてさまざまな演奏をしています。それらも考慮すると、私たちがモーツァルトについて知ることができるのは、彼のほんの一部ということになります。

何度も書いてきたように、才能の要素のひとつは「必要な情報にアクセスできる力」ですから、ベートーヴェンのように、モーツァルトの重要なメッセージを選択的に読み取った人もいました。この番組では、西村朗さんの力に期待しましょう。

・午後7時30分からの「ヨーロッパ夏の音楽祭」、第2夜は「第二回 スティリアルテ音楽祭」です。モーツァルト最後の3つの交響曲を聴きます。アーノンクール指揮 / ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス。

NHK-FM 番組表(東京版)

 

>8月12日の過去のできごと
B.C.30年 古代エジプトファラオクレオパトラ没。
1612年 イタリアの作曲家、ジョヴァンニ・ガブリエリ没。
1883年 アムステルダムの動物園で飼育されていた最後のクアッガ(ウマ科ウマ属サバンナシマウマの亜種)が死亡して絶滅。
1877年 アサフ・ホール(1829-1907:アメリカ)が火星の第2衛星ダイモス(三軸径15.0☓12.0☓11.0km)を発見。
1887年 オーストリアの理論物理学者、エルヴィン・シュレーディンガー誕生。
1909年 天文学者の広瀬秀雄誕生。大学時代に広瀬先生の講義を受けられたことを幸運に思っています。
1928年 チェコの作曲家、レオシュ・ヤナーチェク没。
1929年 作曲家の湯浅譲二誕生。
1942年 イギリスの古楽演奏家で研究家のデイヴィッド・マンロウ誕生。
1960年 受動型通信衛星エコー1号(1A)打ち上げ。1964年に打ち上げられたエコー2号とともに、非常に明るい衛星(1号は直径30.5m、2号は41.1mと巨大なバルーン型)だったので、子ども時代は夕空にこの衛星を見つけてはずっと肉眼で追い続けるのが習慣でした。1号は1968年5月に、2号は69年6月に相次いで大気圏に再突入して燃えつき、とても悲しい思いをしました。
1985年 日本航空123便墜落事故日本航空の羽田発伊丹行きのボーイング747型機が、群馬県高天原山の山腹に墜落。乗客乗員520名が死亡。4人が生存。
1989年 アメリカの物理学者でトランジスタの発明者の一人でもあったウィリアム・ショックレー没。
1992年 アメリカの作曲家、ジョン・ケージ没。
2013年 高知県四万十市西土佐で、日本国内市場最高気温41.0度を記録。

 

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番外 紫陽花の廃墟 

 

 

>この定期便は、前日の「野村茎一作曲工房日記」の続きとして書かれています。定期便だけお読みの方は連続写真や記事が飛び飛びになる可能性があります。よろしかったら、以下のリンクもどうぞ。

野村茎一作曲工房日記2