7月5日(金)地球、遠日点を通過。
281012
>今朝の最低気温23.4度(02:28;さいたま市観測点)、くもり時々小雨、風。
>撮影時はくもりでしたが、道路がまだらに濡れていて、天気の不安定さを感じさせました。実際、その後、小雨が降り始めました。
>今日は地球にとって特別な日。
>それは23時44分に地球が遠日点を通過するからです。
>「天体の回転について」を著したコペルニクスは惑星の軌道を円軌道であると定義していましたから、近日点・遠日点という概念を持ち合わせませんでした。
>惑星軌道が楕円であることを発見したのはケプラーでした。
>今回の公転周期における地球の遠日点は平均距離の1.016708倍で1億5209万7246km(地心−日心距離)、太陽の視直径は31.5′ です。
>これは去年の遠日点より少しだけ遠い距離です。
>ちなみに今年の近日点通過は1月2日で、その時の距離は1億4709万8161kmでした。
>その差、499万9085km。月と地球の平均距離がおよそ38万kmですから、その13倍以上の差があります。
>これは地球の公転軌道が楕円だからです。楕円のつぶれ具合を表すのが、数学の授業でも習ったかも知れない「離心率」。
>真円の離心率は0。地球軌道は0.01670で、かなり円に近い軌道です。
>ところが金星は0.00677と、ほぼ円といえる美しい公転軌道を運行しています(海王星の第1衛星であるトリトンは0.000016で太陽系でもっとも円軌道に近い)。
>火星は0.9341と、かなり扁平な軌道となっており、これが地球と火星との間に「大接近」や「小接近」という話題をもたらしています。
>スーパームーンという現象が起こるのも、月の軌道離心率が0.0549だからです。
>水星は0.20563という小惑星のような軌道を公転しています。
>ちなみにハレー彗星の軌道離心率は0.967。ヘール・ボップ彗星は0.995086。どちらも、とても細長い軌道です。
>離心率が1より大きくなると、すでに楕円ではなく双曲線となります。
>これは、非周期彗星の軌道に多く見られます(有名なマックノート彗星は1.000030)。
>双曲線軌道をとる彗星は、再び地球へ戻ってくることがありません(ず〜っと未来には可能性があります)。
>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)
震源が日本域ではありませんが、昨日4日20時08分ころ、サハリン南部付近(北緯46.8度、東経142.1度)を震源とするM5.0の地震がありました。日本では北海道のいくつかの観測点で震度1を観測しています。
>気象情報
正午までに、宮崎県などで気温が35度を超えて猛暑日となったところがあります。
当地でも昨夜は気温が下がらず、モリアキ翁94歳の寝室の空調を28度にセットして熱中症予防措置をとりました。若くても、健康な人でも今日は水分の補給を忘れずに。
>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)
3観測点で7月の記録が更新されています。
>富士山もポカポカ陽気です。
>今日のFM番組から
・午後2時00分 オペラ・ファンタスティカ
ベルリーニ「歌劇 “海賊”」全2幕
ボッテシーニ「“夢遊病の女” による幻想曲」
ドニゼッティ「レクイエム」
・午後7時30分 ベストオブクラシック 青森県弘前市 公開収録 滝千春(ヴァイオリン)、金子三勇士(ピアノ)デュオ・リサイタル
ブラームス「ハンガリー舞曲 第1,3,5番」(Vn. Pf.)
プロコフィエフ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 作品115」
バルトーク「ピアノ・ソナタ」
プロコフィエフ「ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 作品94b」(Vn. Pf.)
ラヴェル「ツィガーヌ」(Vn. Pf.)
バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」(Vn. Pf.)
>7月5日の過去のできごと
1687年 ニュートンの「プリンキピア」(自然哲学の数学的諸原理)刊行。
1879年 チェンバロ復活に尽力したポーランド出身のチェンバロ奏者、ワンダ・ランドフスカ誕生。
1879年 フランスのフルーティストで作曲家のフィリップ・ゴーベール誕生。
1889年 フランスの詩人・作家のジャン・コクトー誕生。
1924年 ハンガリー出身のチェロ奏者、ヤーノシュ・シュタルケル誕生。
1942年 スイスの指揮者、マティアス・バーメルト誕生。
1969年 ドイツのピアニスト、ヴィルヘルム・バックハウス没。
1969年 バウハウスの創始者でドイツの建築家、ヴァルター・グロピウス没。
2006年 北朝鮮による弾道ミサイル発射実験。
不完全ながら、今日はノゲシが咲きました。
強風に煽られるナンテン。
同じく風に翻弄される桜。
>この定期便は、前日の「野村茎一作曲工房日記」の続きとして書かれています。定期便だけお読みの方は連続写真や記事が飛び飛びになる可能性があります。よろしかったら、以下のリンクもどうぞ。