とむりんせんせいの定期便2

野村茎一作曲工房の日々のお知らせ

作曲工房定期便 2013-03-30(土)

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>今朝の最低気温6.5度(08:07;さいたま市観測点)、小雨→くもり。

 

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>昨深夜は音を立てて雨が降っていましたが、早朝には小雨となり、その後9時頃には雨があがりました。

>少々肌寒い日です。

>今日午前10時の当地のPM2.5は13μg/m3、SPMSPMが15μg/m3と、非常に低い値になっています。

 

>“たろ” がアニメーション関係の仕事を始めてから、アニメーションのことに少し詳しくなってきました。

>3月は多くのアニメが最終回を迎え、評価が徐々に定まってくることになるでしょう。

>私に分かってきたことは、制作システムと技術の進歩です。

>すでにセルアニメは、ほぼ姿を消し、アニメーターは塗り絵のような作業をする仕事ではなく、背景以外の一コマ分の絵を描いて仕上げる仕事になりました。

>アニメは極めて複雑に分業化されており、以下のような流れで作られていきます(作品の内容や、制作スタジオによって差異があります)。

 

>最初に企画。アニメが作られる前の重要な仕事です。

>企画が通ってスポンサーがつくと、いよいよ制作開始です。そのためにスタッフや実際の制作に関わるアニメーションスタジオなどを決めていきます。

>プロデューサー、原作者、シリーズ構成(各回のプロジェクト・マネジメントのような仕事)、脚本家が作品の骨格を決めていきます。

>作品の大筋ができあがったところで、監督、作画監督(複数のアニメスタジオが参加することが多いので、総作画監督も置かれる)、キャクターデザイン、美術監督、メカニカルデザイン色彩設定を担当する人が決められていきます。

>ほぼ同時に、声優、音楽(テーマ曲とBGMを別の音楽家が担当することも多い)、録音・音響・効果音などの担当者も決められていきます。

>また、ひとつひとつの作業の締め切りを設定したり、複数のスタジオの仕事の進み具合を調整したりする「制作新興」という役割があって、“たろ” によると、かなり忙しくハードな仕事のようです。

>そしてようやく実際の制作が始まります。

>アニメ作品は監督が描く「絵コンテ」をもとに作られますが、これは映画と同じです。

>絵コンテから、カット割りや背景、カメラワークなどが読みとられ、それが原画起こしが原画担当者によって行われます。

>次に第2原画担当者が、動画の中割(フレームを1枚1枚描くこと)のための、より時間間隔の短い絵を描いていきます。

>第2原画を基に、動画担当者(多人数が必要)がフレームを一コマ一コマ手描きして、それをPCに読み込んでデジタル版下を作ります。

>3Dアニメと言うと、立体視できる作品を指しますが、アニメ現場では2D、3Dは違う意味で使われます。

>簡単に言うと、3Dは町並みや飛行機などを3Dデジタルデータとして作り上げ、それを自由に回転させたりして自由なカメラワークを実現することです。

>手描きアニメ時代には、飛行機があり得ないような急旋回などをすることがありましたが、今ではリアルに飛びます。

>動画は1秒間に数多くの枚数が必要なので(動きが多いところと少ないところがあるので枚数は決まっていない)、多くのアニメ作品が複数のスタジオの共同制作、あるいは海外への発注などによって仕事量を分散します。

>そのため、総作画監督が置かれることは前述のとおりですが、キャラクター作画監督やメカニカル作画監督など、さらに多くのチェックする立場の人が置かれて、画面のイメージの統一を図ります。

>動画が完成してから、いよいよ音楽、声優のアフレコ、効果音へと作業が移ります。

>企画が通った段階で総予算が決められますが、実際の制作には膨大な人数が関わるため、その予算がそれぞれの仕事に割り振られると、一人あたりの報酬はかなり低いものになってしまうようです。

>優れた才能が数多く集まっているのに残念なことです。

>アニメ作品は関係者の情熱に支えられて作られているのですが、放送大学のアニメーションの現状と課題についての講義を受けると、このままでは立ち行かなくなる事態もありうると感じました。

>しかし、ガンダムや宇宙戦艦ヤマトなどの頃のアニメと現代のそれとを見比べると、技術の進歩には驚かされるものがあります。

>現在、幼児向け以外のアニメ作品は、ほとんど深夜枠で放送されています。

>3月で終了したアニメシリーズで秀逸だったのは本広克行監督による「サイコパス」であったと思いますが、プロダクションI.G.による動画制作も優れていました。

貴志祐介原作の「新世界より」はかなり期待していましたが、A-1ピクチャーズの圧倒的なアニメーション制作にも関わらず、説明ばかりが多いストーリー展開についていけず、途中で視聴を中断、最終回だけ観ました。

マッドハウスがアニメ制作を担当した「ブラック・ラグーン」は、なかなかつらい話ではありましたが、EDISONという人の音楽が魅力的で、これは最後まで見てしまいました。

Bonesボンズ)がアニメーションを担当した「絶縁のテンペスト」はストーリーのクライマックスが途中にあったような印象でしたが、昨夜無事最終回を迎えました。

>今日最終回を迎える「バクマン第3シリーズ」は、夕方のゴールデンタイムに放送されるアニメですが、大人が観ても面白い内容でした。アニメーション制作はJ.C.スタッフ。

>ストーリーにはまるでついていけなかったのですが、高いアニメ技術を見せた「ビビッドレッド・オペレーション(A-1ピクチャーズ)」「ロボティクス・ノーツ(プロダクションI.G)」にも触れておく必要がありそうです。

 

>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)

各地の震度に関する情報

 

>気象情報

今月は日照時間が長く太陽光発電も順調だったのですが、月末に来て失速です。

実況天気図

地域時系列予報(埼玉県)

気象衛星 赤外日本域画像

気象衛星 可視光全球画像

昨日の全国の観測値ランキング(3月30日)

 

>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)

3月の各記録が、主に沖縄県で更新されています。

昨日3月30

 

>今日のFM番組から

・午後9時00分 クラシックの迷宮 安川加壽子のショパンとフォーレ NHKのアーカイブスから

片山杜秀さんの視点の面白さがだんだん分かってきました。これも長寿番組になるといいですね。

番組詳細

 

>3月30日の過去のできごと

1510年 スペインの作曲家でオルガニストのアントニオ・デ・カベソン誕生。

1746年 スペインの画家、フランシスコ・デ・ゴヤ誕生。

1796年 正十七角形が定規とコンパスで作図可能なことをカール・フリードリヒ・ガウスが発見。

1879年 天体用カメラであるシュミット・カメラ(シュミット望遠鏡)を開発したエストニア生まれの光学技術者ベルンハルト・シュミット誕生。

1844年 フランスの詩人、ポール・ヴェルレーヌ誕生。

1853年 オランダ生まれの画家、フィンセント・ファン・ゴッホ誕生。

1867年 アメリカがロシアからアラスカを購入(720万ドル;1エーカーあたり2セントという安さ)。当時は、それを実行したスワードの名前をとって「スワードの愚行」と言われたそうでが、現在の視点に立てば大正解です。もし、自分が本当に正しい判断をしていると確信できるならば、他人の批判こそが的外れであることが分かります。しかし、多くの場合、周囲の人々がそれが正しかったのか誤りだったのかを判断するのは結果がでてからです。

1925年 人智学の創始者であるルドルフ・シュタイナー没。

1961年 245個の星団からなる「メロッテ・カタログ」を作成したイギリスの天文学者、フィリベール・ジャック・メロッテ没。かみのけ座のMel-111は双眼鏡で観ると、とても美しい星団です。

1963年 ロシアの指揮者で、ラフマニノフの破棄された「交響曲第1番のスコア」の再構成に成功したアレクサンドル・ガウク没。1960-1934までレニングラード・フィルの首席指揮者。ショスタコーヴィチの「交響曲第3番“メーデー”」を初演。

1966年 ハンガリー出身のヴァイオリニスト(女性)で、バルトークの2曲のヴァイオリン・ソナタを初演(ピアノはバルトーク自身)したイェリー・ダラーニ没。

1966年 アメリカで人気の高い画家・イラストレーターのマックスフィールド・パリッシュ没。

 

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