とむりんせんせいの定期便2

野村茎一作曲工房の日々のお知らせ

3月26日(火)

 

>今朝の最低気温3.4度(05:47;さいたま市観測点)、晴れ。

 

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今朝は気持ちのよい晴れ

 

>晴れた朝は気持ちも晴れ晴れします。

>今日は仕事が進みそうな予感。

>18時27分 金星が外合(金星 - 太陽 - 地球が直列。太陽に近すぎて見ることはできませんが、金星の明るさはマイナス3.9等級)。

 

>今日はベートーヴェン没後186年。

>私もベートーヴェンから大きな影響を受けているひとりですが、以前と違って、彼の音楽というよりも彼の創作態度から影響を受けるようになっています。

ベートーヴェンは、それ以前の作曲家たちが気づいた、あるいは無意識のうちに行なった音楽上の重要な要素、ことがらを直感的に感じ取っていたように思えます。

>そして、彼は、それらを自らのものとして書き尽くすまで、徹底した創作を行いました。

>その次に行なわなければならないのは、それらを超えることでした。

ベートーヴェンの交響曲第1番は、当時のウィーン市民に天才の登場を強く印象づけたことでしょう。

>ハ長調であるはずなのに、ヘ長調の属七の和音から、当然のことながらヘ長調の主和音へ解決して曲が始まります(さらにト長調まで続きます)。耳の良い聴衆はあっけにとられたかも知れません。

>それは、未だ誰も聴いたことがないよう威厳に満ちた堂々たる音楽、つまり、いま私たちが抱いている交響曲のイメージの基となるものでした。

>メヌエットと名付けられいるにも関わらず、拍子以外にメヌエットの特徴を持たない第3楽章は、インスピレーションが溢れだしてしまったベートーヴェンのフライング(暴走)の証拠です。

>人々は第2番を心待ちにしたことでしょう。

>そして、ハイリゲンシュタットの遺書を挟んで書かれた交響曲第2番は、人々の想像力を超える大傑作でした。

>第1楽章には、第9番第1楽章第1主題に発展する音形や、将来ピアノ・ソナタ第21番第1楽章の第2主題となるメロディーが登場し、この曲を書いている時のベートーヴェンのインスピレーションの爆発ぶりが窺えます。

>第2番を聴きこむと、ベートーヴェンがスーパー・ベートーヴェンに変わっていく予感があります(たぶん、後知恵ではなくとも感じたことでしょう)。

>第3番は、交響曲を数曲スキップしてしまったような一大奇観として人々の前に現れました。

>現代の私たちは時系列順にベートーヴェンの音楽を聴くことが稀なので、当時のウィーン市民の感覚を捉えにくいのですが、例えて言うならば、モーツァルトの40番を聴いたあと、メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」を聴いたような感覚だと言っても言い過ぎではないことでしょう。

>目の前で起こっていることが、なにか物凄いことであることは分かっても、それをどのように評価したらよいのか分からない状態です。

>長くなってしまいました。続きはレッスンで。

 

>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)

このところ、日本域ではM5.0以上の地震がありません。

各地の震度に関する情報

 

>気象情報

実況天気図

地域時系列予報(埼玉県)

気象衛星 赤外日本域画像

気象衛星 可視光全球画像

昨日の全国の観測値ランキング(3月25日)

 

>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)

日最深積雪の記録が更新されています。

昨日3月25日

 

>今日のFM番組から

・午後2時00分 クラシックカフェ

アメリカ20世紀。アメリカの20世紀音楽をひとくくりにすることはできませんが、今日は調性や古典的な形式に則って書いた作曲家たちです。

バーンスタイン「“ウェスト・サイド・ストーリー” から “シンフォニック・ダンス”」

マクダウェル「ピアノ協奏曲 第2番 ニ短調 作品23」(Pf:アンドレ・ワッツ)

ヴィクター・ハーバート「チェロ協奏曲 第2番 ホ短調 作品30」(Vc:ゴーティエ・カプソン

ファーディ・グローフェ「組曲 “グランド・キャニオン”」

番組詳細

・午後7時30分 ベストオブクラシック クリスティアン・ゲルハーヘル、ゲロルト・フーバー デュオ・リサイタル

バリトンのゲルハーヘルとピアノのゲロルト・フーバーによる、オール・マーラープログラムのリサイタル。

番組詳細

 

>3月26日の過去のできごと

1566年 スペイン、ルネッサンス期の作曲家・オルガニストのアントニオ・デ・カベソン没。

1827年 ドイツの作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン没。

1884年 ドイツ生まれのピアニスト、ヴィルヘルム・バックハウス誕生。

1905年 ベルギー生まれの指揮者、アンドレ・クリュイタンス誕生。

1907年 「星に願いを」で知られるアメリカの作曲家、リー・ハーライン誕生。映画「眼下の敵」もハーラインが手がけていたと今日、知りました。

1918年 ロシアの作曲家、ツェーザリ(セザールとも)・キュイ没。

1925年 フランスの作曲家・指揮者のピエール・ブーレーズ誕生。

1945年 米軍が沖縄慶良間諸島座間味島に上陸。なんと、この時、私の父は衛生兵として座間味島におり、この時の様子を話に聞いています。

1948年 韓国のヴァイオリニスト、チョン・キョン=ファ誕生。

1950年 アメリカの作曲家(映画音楽)、アラン・シルヴェストリ誕生。「ロマンシング・ストーン」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など。

1963年 漫画家の清水玲子誕生。

1985年 南極にあすか観測拠点開設(南緯71度31分34秒、東経24度08分17秒。昭和基地から西に約670km)。

1987年 ドイツの指揮者、オイゲン・ヨッフム没。

1994年 俳人の山口誓子(やまぐち・せいし)没。

 

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作曲工房の桜は、そろそろ終わりです。また来年。