とむりんせんせいの定期便2

野村茎一作曲工房の日々のお知らせ

朝の定期便 2012-12-25(火)今日がクリスマス

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>今朝の最低気温マイナス4.5度(07:01さいたま市観測点)、快晴。

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>快晴の空

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>今日は今季最低気温となり、作曲工房バックヤードに裏返しておいてあるプラスチック・ペールの雨水に氷が張りました。氷に閉じ込められた空気の泡が見えるでしょうか。

>見やすいようにペールを少し傾けて撮影しています。レベリングが大きく狂っているわけではありませんので、念のため。

 

>埼玉県寄居観測点では観測史上最低気温となっています。また、12月の観測史上最低気温となった観測点も少なくありません。

 

>朝食後に、モリアキ翁から年賀状作成の依頼を受けていたので、この時間になってしまいました。

>毎年の事なのですが、モリアキ翁にデジタルデータの概念がないので、できることとできないことの区別を説明することが難しく、専門用語を使わずに納得してもらうことに苦労してしまいます。

>たとえば、(著作権の問題を別にして)新聞で見つけた低解像度の花の写真をスキャンすることはできますが、モリアキ翁が想像するよりずっとクオリティの低い画像になってしまうことを納得してもらうのは大変です。

>毎年発行される年賀状作成のデザイン集のデザインと文字の組み合わせが自由になることを、今年はようやく理解してくれたので、無事、彼の望みどおりの年賀状が作れそうです。

 

>しかし、モリアキ翁を笑うことはできません。

>私たちもバックグラウンドに基礎となる概念(パラダイム)を持たなければ、その上に成り立つ理論を理解できないからです。

>昨日、音楽コラムで天動説の理論を分かりやすく説明しようと執筆していました。

>しかし、読み手が小中学生などで、(二体問題が成立しない)真円軌道と楕円軌道が力学的に異なる概念であることを理解していない場合、地動説のコペルニクスと天動説のプトレマイオスは、見かたによっては同じ立場になり、ケプラーが最初に現実の天体の力学的な姿を描き出したことを説明することが困難であることに突き当たりました。

>もっとも、その前に「近頃の小学生は太陽が地球の周りを回っていると思っているんだって!」などと言って天動説を単なる迷信であると思い込んでいる人の場合には、それが精緻で堅固な理論体系であることを説明することも難しいかも知れません。

>先人たちが天動説を覆すには、その背景にある理論や考え方までまとめて一新しなければならなかったのです。

>地球外(太陽系内が望ましい)の宇宙に視点を置けば、ケプラー理論が現実の姿であることは間違いありませんが、もし仮に太陽系の惑星が真円軌道を公転しているとするならば、アリストテレスやアポロニウス、プトレマイオスらのどの天動説も、地球上から観測される惑星の運動を正しく説明できていたことでしょう(だからといって天動説が正しいと言っているわけではありません)。

>天動説(地心説)から地動説への移行は、バックグラウンドとなる古典力学のパラダイム・シフトとして捉えるべきであり、慣性と重力を認め、力学における二体問題に気づくことでもあります。

>ま、書き上げられるかどうか怪しいところですが、作曲の合間に少しずつ挑戦するつもりです。

>今後、ガリレオの相対論やアインシュタインの相対論、そして、20世紀の物理学の骨子ともなった量子論に触れながら最新(2003年以降)の宇宙論と素粒子論まで、少しでも多くの人に理解してもらえるようなコラムを書いていこうと密かな志を持っています(ノーベル物理学賞の受賞理由となった小林・益川理論のあたりは、きっと興奮していただけると思います)。

>私は、まだまだ力不足なので、本当に時々の更新となりますから期待せずにお待ちください。

>その効果は、20世紀初頭に起こったさまざまな無調理論やその背景、過去から脈々と連なる音律理論への理解をたやすくするかも知れません。なぜなら、そこにもパラダイムシフトが潜(ひそ)んでいるからです。

 

>今日の日没後、明るく輝く木星と月が5度以内まで接近します。空が晴れていたら、ぜひ眺めてください。空高く天頂付近となるので、窓からは見えない可能性もあります。

 

>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)

各地の震度に関する情報

 

>気象情報

台風第25号(ウーコン)が発生しました。真冬の台風です。フィリピンの東海上を西北西(フィリピン方向)に向かっています。

台風第25号(ウーコン)

実況天気図

地域時系列予報(埼玉県)

気象衛星 赤外日本域画像

気象衛星 可視光全球画像

昨日の全国の観測値ランキング(12月24日)

>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)

昨日も12月の最低気温が数多くの観測点で更新されています。

昨日12月24日

 

>今日のFM番組から

今日も特別番組編成で、レギュラークラシック番組はお休みです。

お手持ちのCDや動画サイトなどで、日頃聴かない音楽を聴く機会としてみてはいかがでしょうか。

 

>12月25日の過去のできごと

1642年 イギリスの物理学者、アイザック・ニュートン誕生。

1818年 オーストリア、オーベンドルフの聖ニコラウス教会で、フランツ・クサーヴァー・グルーバーの「きよしこの夜」が初披露。

1861年 イギリス人宣教師で「日本アルプスの登山と探検」の著者、あるいは日本の近代登山の父として知られるウォルター・ウェストン誕生。

1883年 フランスの画家、モーリス・ユトリロ誕生。

1891年 日本画家の堂本印象(どうもと・いんしょう)誕生。

1895年 詩人の金子光晴誕生。

1926年 浜松高等工業学校の高柳健次郎が機械・電子折衷式テレビ受像機を開発。「イ」の字を表示させる。多くの人々には、それがどのような役に立つのか理解できなかったかも知れません。現代の私たちにも新しい技術の理解は難題です。

1983年 スペインの画家、ジョアン・ミロ没。

2003年 欧州宇宙機関の火星探査機「マーズ・エクスプレス」が火星の軌道に投入。同日、マーズ・エクスプレスから分離された着陸船「ビーグル2」の火星表面への着陸が行われたが、通信が途絶。

2004年 NASA欧州宇宙機関の共同開発による土星探査機「カッシーニ」から小型探査機「ホイヘンス・プローブ」が分離され、衛星タイタンに着陸。