朝の定期便 2012-11-26(月)
>今朝の最低気温5.0度(00:54;さいたま市観測点)、くもり。
>おはようございます。どんよりと曇った朝を迎えています。10時過ぎ頃からはポツポツと雨粒も落ち始めました。
>というわけで、洗濯物も取り込みました。
>昨日録画しておいた「サキどり」という番組で、鉄筋コンクリートの革新的な耐震補強方法が紹介されていました。
>シートベルトのような形状材質のベルトを鉄筋コンクリートの柱に巻きつけるだけという工法(SRF工法)です。
>従来、コンクリートの弱点である「圧縮力には強いが、変形に弱く脆い」という性質を、充分な量の鉄筋で補うという考え方で構造計算されてきました。
>鉄筋は引張力に対して強く、コンクリートと合わせると理想的な材料と考えられていたからです。
>しかし、それは静止した状態においての話です。
>揺れ、特に左右の揺れに対しては鉄筋もコンクリートも耐性を持っていません。
>そこでしなやかさを持つ樹脂ベルトを巻くことによってコンクリートの破壊を防ぐという考え方です。
>効果は非常に大きいのに費用は従来の補強工事とは比較にならないほど安価で工期も短期間で済みます。
>鉄筋コンクリートには、もともと地震に弱いという性質があったことになります(技術者はなんとなく感じていたものの、みんなが眼をつぶってきたような気がします)。
>これからは新築のビルは最初からSRF工法を取り入れて建築すべきでしょう。
>この工法を考えだした五十嵐俊一さんは、もともと大手ゼネコンの耐震部門に勤務していましたが、彼の考え方を理解してもらえず退職を決意、ベンチャー企業を立ちあげて今にいたっています。
>上司は部下より「偉い」と勘違いしていますが、それは立場の話。上司の最大の仕事は適材適所で部下の能力を発揮させることに尽きます。
>番組では他にも地震シェルターとなるユニットバスの開発など、すぐに役立つ素晴らしいアイディアが紹介されていましたが、SRF工法は都市そのものを変える力があると感じました。
>「構造品質保証研究所」で検索すると、詳細を知ることができます。
>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)
>気象情報
マーシャル諸島付近に台風に発達する可能性のある熱帯低気圧情報aが出ています。
>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)
北海道から福井県にいたる6観測点で、11月の最低・日最低気温の記録が更新されています。
>今日のFM番組から
・午後2時00分 クラシックカフェ
珍しい、ブルックナーのピアノ曲が紹介されます。後半はクライスラー関連の曲。今日は小品を並べたプログラムです。
・午後7時30分 第81回 日本音楽コンクール トランペット部門 本選会
>11月26日の過去のできごと
1894年 サイバネティクスの創始者として知られるアメリカの数学者、ノーバート・ウィーナー誕生。
1915年 アメリカのピアニストで作曲家のアール・ワイルド誕生。公式ホームページによると現在も現役として活躍中。
1925年 アメリカのピアニスト、ユージン・イストミン誕生。
1931年 ハンガリー生まれのヴァイオリニスト、ヨーゼフ・シヴォー誕生。一時期ウィーンフィルのコンサートマスターを務めた。
1952年 スウェーデンの地理学者で中央アジア探検で知られるスヴェン・ヘディン没。
1959年 イギリスの作曲家、アルバート・ケテルビー没。
1961年 レフ・トルストイの最後を看取ったロシアのピアニスト・作曲家のアレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル没。
2003年 ブリストルで超音速輸送機コンコルドの最後のフライト。コンコルドが科学技術史上でどのような位置づけになるのかは後世にならないと分かりませんが、技術的に可能であることと、実際的(必要、実用、妥当、経済収支、支持が得られるなど)であることとの間には極めて論理的な理由が存在すると思います。まさに音楽にも当てはまることでしょう。
2005年 日本の小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワ(25143 itokawa)に着地し、岩石の採取を行いました。
う〜ん、先送りは得意だな。