朝の定期便 2011-11-23(金)勤労感謝の日
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>今朝の最低気温3.8度(03:48;さいたま市観測点)、雨。
>雨の朝でしたが、1時現在、やんでいます。しかし、気温は上がらず寒い一日となりそうです。
>今日はモリアキ翁の朝食後に、どうしても放送大学大学院の「惑星地球の進化」第7回、第8回を担当する京都大学教授 大野照文先生の講義を受けたくて、録画を試聴。3回目の受講です。
>宇宙論が2003年に劇的に変わったように、さまざまな分野で、その枠組が新しいものに置き換わっている例は枚挙に暇がありません。
>初期の生物に関する知見も、この10数年の間に大きく変わってきており、私たちは意識の変革さえ迫られていると言えるでしょう。
>子どもの頃に読んだ科学図鑑では、地質時代の年表は左端に「先カンブリア紀」と記されているだけの空白でした。
>その後、地質時代の区分で先カンブリア紀は「先カンブリア時代」となり、時代が細分化されていきます。詳しくはウィキペディアの「地質時代区分の詳細」などで見ることができます。
>先カンブリア代は、地質年代の一部というよりは割合でいうと大部分を占める重要な時代となっていったのです。
>簡単な分類だけでも先カンブリア時代は大区分として「冥王代」「太古代」「原生代」(ウィキペディアでは「冥王代」「始生代」「原生代」)となり、さらに太古代は「始太古代」「古太古代」「中太古代」「新太古代」というように細分化されています。
>区分には理由があり、それが講義の中心です。
>大野先生が担当する第7回、第8回はカンブリア紀直前のエディアカラ紀の生物群の発見と、その後カンブリア紀に起こった、多細胞生物の多様化が爆発的に起こった、いわゆる「カンブリア紀爆発」に関する講義でした。
>化石も残らない時代の生物の探索には、生物が選択的に体内に取り込むことの多い、炭素の同位体C12の分析手法を用います。
>また、海洋深海の硫化物濃度を調べることによって、シアノバクテリアの発生時期も推定できます(窒素の固定は原核生物だけに可能で、真核生物にはできない。窒素固定にはモリブデンが必要だけれども、硫化物の多い海水中にはモリブデンが溶解しない)。
>最古のメタン生成菌と思われる化石痕跡を発見したのは日本の上野雄一郎先生のチームでした(2006年 Nature)。
>いかんいかん。長くなってしまいました。
>私が感じたのは、音楽分析の手法は進歩しているものの、科学の世界のように明確な根拠を示せないというようなことです。
>部分動機手法においても、本当に意味ある相似形であるのか、あるいは偶然による、それも意味を持たない空似(そらに)であるのかを区分できていない例を(しばしば)見かけます。
>ある音楽メソッドでは、アウフタクトを「加速」と説明して、多くの人がそれをそのまま受け入れていることも私にとっては信じがたいことです(過去の名演奏(この定義はいずれ)のペリオーデ分析でいともたやすく説明できる)。
>音楽の世界の立ち遅れ(全てが立ち遅れているわけではありません)を取り戻すためにも、他分野の成果を学んで自戒を込めて、本当はどうなのかを追究しなければと痛感する次第です。
>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)
>気象情報
>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)
昨日の記録更新はありません。
>今日のFM番組から
今日は特別番組編成のため、朝の再放送を除いてレギュラークラシック番組は休止です。
>11月23日の過去のできごと
1572年 イタリア・フィレンツェの画家、アーニョロ・ブロンズィーノ没。
1585年 イングランドの作曲家、トマス・タリス没。
1826年 ドイツの天文学者、ヨハン・ボーデ没。
1837年 気体と液体の状態方程式で知られるオランダの物理学者、ヨハネス・ファン・デル・ワールス誕生。
1876年 スペインの作曲家、マヌエル・デ・ファリャ誕生。
1887年 原子番号の物理的意味を明らかにしたイギリスの物理学者ヘンリー・モーズリー誕生。
1896年 小説家の樋口一葉没。
1916年 チェコの指揮者で作曲家のエドゥアルド・ナープラヴニーク没。
1933年 ポーランドの作曲家、クシシュトフ・ペンデレツキ誕生。
1946年 抽象画を描いた最初期のアメリカの画家、アーサー・ダヴ没。
1967年 シューベルトの作品番号で知られる、オーストリア出身の音楽学者オットー・エーリヒ・ドイチュ没。
1976年 ダイバーのジャック・マイヨールが人類史上初めて素潜りで100メートルを超える記録を達成。
2008年 イギリスの指揮者、とくに合唱指揮者として知られるリチャード・ヒコックス没。