とむりんせんせいの定期便2

野村茎一作曲工房の日々のお知らせ

朝の定期便 2012-11-14 埼玉県民の日

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>今朝の最低気温6.2度(06:46さいたま市観測点)、快晴。

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>おはようございます。快晴の朝です。

>ゴミ出しの日なのでちょっとだけ早起きしました。

>07時08分に新月。昨日も書きましたが、オーストラリア方面(ケアンズ付近)で皆既日食となります(羨ましい!)。

>19時22分、月の距離が最近(0.930、35万7359km、視直径33.4′ )。これが金環食と皆既食の分かれ目となりました。

 

>今日は私の作曲の師である土肥 泰(どい・ゆたか)先生(1925-1998)の命日です(ウラノメトリアに「11月14日」とかいう曲があったような・・・)。

>「作曲を習った」と書くと、誰もが「ああ、とむりんは土肥先生から作曲を習ったのか」と思われることでしょう。

>そのとおりなのですが、そのプロセスはかなり変わったものでした。

>音楽コラムに何回も書いてきたことなので、ご存知のかたも多いとは思いますが、いくつかのエピソードを再述します。

 

>高校生だった頃、私が作曲した楽譜を持って行くと・・・

土肥先生(以下“先生”)「君は本当にこの曲を書きたかったのかね?」

私「はあ・・・・・(?????)」

先生「・・・・・・・・・」

私「・・あの、どのような曲を書けばいいのでしょうか?」

先生「君がどういう曲を書きたいのかなんて私には分からないよ」

私「(ぎょえ〜〜〜〜!なんか教えて下さいよ、先生〜)」

 

>私の持っていった作曲課題が1分で全滅した日のこと(まあ、いつもそうでしたけれど)

先生「人には器というものがあって、そこに入る量は決まっている」

私「はあ」

先生「その器の大きさは持って生まれたものもあるが、本当にその大きさを決めるのは志(こころざし)と覚悟だよ」

私「はあ(実は???????)」

 

>このような禅問答のようなレッスンの後、私はこれらの真の意味(言葉の意味ではなく)を理解しました。まさしく「天才は教育では育たない」のでした。

>先生は、優れたものとそうでないものを他人の判断ではなく、自らの判断で分かるように仕向けてくださいました。

>小学校・中学校・高校で「方法と答え」を習ってきた私にとっては、思考の天地が逆転するような体験でした。

>現在の学校教育では、多くの方が卒業すると、そこで勉強が一旦終わってしまうのではないでしょうか。ところが、土肥先生のレッスンは全く異なっていました。

>私は土肥先生が亡くなられた後でも大きく成長しています。これこそ土肥先生効果だと確信しています。

>先生は「すぐれている」という概念の、いくつかの意味を話してくださいましたが、そのなかのひとつに「必要な情報を得る力」を挙げていました(着目点が分かれば自ら “気づくこと” ができます)。

>一例を示すならば、いまどの作曲家から薫陶を受けるべきか、あるいはどの曲を模範とすべきか(誤解のないように書き添えておくと真似をすることではありません)が分かるというようなことです。

>全ての人に当てはまるわけではありませんが、定量楽譜で記譜する私のような作風ならば「ドビュッシーの前奏曲集第1巻」におけるアーティキュレーションデュナーミクの記譜法が参考になります。そこにはいわゆる「孤独な音符」が存在しません(これが着目点)。

>告白してしまうと、ドビュッシーの前奏曲集第1巻については土肥先生にご教示いただきました。その後、偉そうにレッスンでは「ドビュッシーの前奏曲集第1巻を参考にするといいですよ」などと使わせていただいています。

>謙遜でもなんでもなく。私は土肥先生に出会うまで、成績の良いただの馬鹿だったので、土肥先生との出会いは衝撃的でした。

>長くなってしまいました。続きは、またいつか音楽コラムに書くことがあるかも知れません。期待せずにお待ちください。

>余談ですが、私は土肥先生の墓参に行ったことがありません。

>それは、先生が墓参よりも思い出してもらえることのほうがずっと嬉しいとおっしゃっていたからです(毎日思い出してますからね、先生!)。

>そのような意味ではバッハもベートーヴェンも、まだ死んでいません。私は毎日彼らの音楽を思い出しています。

>いま、彼らの身体が生きていたとしても会いにいくことはないでしょうから、身体が生きているかどうかは関係ありません(生きていたほうがいいですけれど)。彼らの音楽が人々を魅了しつづけているうちは、生きているのと同じです。

>私も、長く人々の心に残る音楽を書くまで「身体は」死ねません。

 

 

>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)

各地の震度に関する情報

 

>気象情報

熱帯低気圧aは南シナ海での発生なので日本への影響はないと思いますが、一応リンクしておきます。

熱帯低気圧情報a

実況天気図

地域時系列予報(埼玉県)

気象衛星 赤外日本域画像

気象衛星 可視光全球画像

昨日の全国の観測値ランキング(11月13日)

>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)

11月の観測記録更新が裏日本を中心に数多くあります。

昨日11月13日

 

>今日のFM番組から

・午後2時00分 クラシックカフェ

ラテンアメリカ関連。

アルベルト・ヒナステラ(1916-1983:アルゼンチン)、エイトル・ヴィラ=ローボス(1887-1959:ブラジル)、カルロス・グアスタビーノ(1912-2000:アルゼンチン)、アーロン・コープランド(1900-1990:アメリカ)。

番組詳細

・午後7時30分 ベストオブクラシック ミロシュ ギター・リサイタル

ミロシュ・カラダグリッチ(1983- )は、バルカン半島に位置するモンテネグロ(2006年に独立したばかり)生まれのギタリスト。数多くのコンクールを制し、話題のギタリストのようです。

プログラムはソル、バッハ、ヴィラ=ローボスなど。

番組詳細

 

>11月14日の過去のできごと

1716年 ドイツの哲学者・数学者のゴットフリート・ライプニッツ没。

1719年 モーツァルトの父で音楽家のレオポルト・モーツァルト誕生。

1778年 ハンガリー出身の作曲家、ヨハン・ネポムク・フンメル誕生。モーツァルトの弟子でベートーヴェンの友人、メンデルスゾーンの師。

1831年 ドイツの哲学者、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル没。

1840年 フランスの画家、クロード・モネ誕生。

1879年 日本画家の菊池 契月(きくち けいげつ)誕生。

1900年 アメリカの作曲家、アーロン・コープランド誕生。 

1927年 スペインのギター奏者、ナルシソ・イエペス誕生。

1998年 作曲家で、私の人生の師匠であった土肥泰(どい・ゆたか)没。

2003年 直径100km以上の天体の中では、最も遠い軌道(近地点79天文単位、遠日点900天文単位)を回る小惑星セドナ発見(直径1700km)。ちなみに冥王星の軌道の太陽から平均距離は40天文単位

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今朝の雑草ガーデン東側全景

 

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今日最初の写真に写っている鉄塔先端(画像左下、屋根の上)を「猫カメラ」の光学ズーム最大倍率で撮影(手持ち)。これで猫に接近せずに撮影可能に。目指せ猫サイト。ライバルは岩合光昭さんだ(うそ。目標高すぎ)。