(夕方でも)朝の定期便 2012-10-13(土)
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>今朝の最低気温13.1度(06:03;さいたま市観測点:今季最低)、晴れ、風。
今日これまでの最高気温24.3度(13:48)。
>遅くなりました。大急ぎで更新します。
>今日は七十二候の “菊花開”(きく の はな ひらく)。
>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)
昨日10月12日13時57分ころ、千葉県北部(北緯35.9度、東経140.6度)を震源とするM5.0、最大震度4の地震がありました。
当地では、PCに送られてくる緊急地震速報とほぼ同時に揺れ始めました。
>気象情報
強い台風第21号(プラピルーン)は、強い勢力を保ったまま停滞気味ながら北進しています。5日間進路予報を見ても、予報円が大きすぎて進路予想の難しさを感じます。
>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)
10月の降水量の記録更新があります。
>今日のFM番組から
・午後6時00分 N響 第1736回 定期公演(指揮:ロリン・マゼール)
チャイコフスキー「組曲 第3番 ト長調 作品55」(Vn:ライナー・キュッヒル)
スクリャービン「法悦の詩」
チャイコフスキーは、オーケストラのための組曲を4曲かいており、第3番は<エレジー> <憂鬱なワルツ> <スケルツォ> <主題と変奏>の全4曲からなる、交響曲的な規模を持つ作品です。チャイコフスキーは名曲が多すぎて全ての曲が有名というわけではない、という説を裏付けるような曲です。
アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936)はドビュッシーより3歳年下で、カール・ニルセンやポール・デュカスと同年生まれのロシアの作曲家。バレエ音楽 “四季” が有名ですが、このヴァイオリン協奏曲も代表作のひとつ。同時代の作曲家に比べて保守的な印象ながら、メロディーメーカーで、美しい旋律を紡ぎだす才能を持っています。
プログラムの最後はスクリャービン(1872-1915)の「法悦の詩」です(番組としては、まだ他の曲がCDなどで放送される可能性あり)。スクリャービンは、この曲を「交響曲第4番」として作曲しましたが、単一楽章であったことから、しばしば「交響詩 “法悦の詩”」と表記されたりしました。そして、この曲はスクリャービンが調性から離れた最初の曲なのですが、作曲された1908年は、シェーンベルクが無調に到達した年とも言われ、スクリャービンの先進性を示す作品のひとつでもあります。“法悦の詩”には「神秘和音」と呼ばれるスクリャービン独自の和音も登場します。また、よく知られていることですがスクリャービンは音と色彩の共感覚の持ち主で、交響曲第5番“プロメテウス”には音と対応する色付きの光が放射される光・色オルガンが使われたりもしました。少々とっつきにくいところはありますが、独自性と個性において際立つ作曲家であることは間違いありません。ちなみに、モスクワ音楽院時代の同級生にはラフマニノフがいました。
・午後9時00分 シベリウス その音楽と生涯(11)
今夜はグレン・グールドが弾くピアノの小品と、バルビローリ / ハレ管による「弦楽合奏のためのロマンス」ほかを聴くことができます。未聴曲ばかりでとても楽しみです。
>10月13日の過去のできごと
1874年 小惑星の研究で月のクレーターに名を残す天文学者、平山清次誕生。
1884年 ロンドン郊外のグリニッジ天文台を通る子午線を経度0度と定め、ここの時刻を世界の標準時として採用。
1974年 オーストリアの指揮者、ヨーゼフ・クリップス没。
1981年 作曲家・ヴァイオリニストで、音楽における贋作者として知られるマリウス・カザトシュ没。兄のアンリも贋作者。
1987年 トランジスタの発明者の一人であるアメリカの物理学者W.H.ブラッテン没。
昼過ぎの大宮駅前の空