朝の定期便 2012-09-21(金)
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>今朝の最低気温23.0度(07:23;さいたま市観測点)、くもり(雨上がり)。
>おはようございます。今日から秋、というような涼しい朝を迎えています。
>最低気温は23.0度で、いつもとそれほど変わりませんが、低い気温が9時過ぎまで続いているのでそのように感じるのでしょう。
>昨日のアップロード
>明日9月22日は秋分の日(地球の秋分点通過は23時49分)。
>秋分の日は太陽黄経が180度となる日で、天文学的な観測によって求められます。
>地球が秋分点を通過する瞬間を「秋分」といい、秋分を含む日を「秋分の日」あるいは秋分日といいます。
>航海では、古代より天体観測によって船の位置を推定してきたため、海上保安庁は各管区ごとに観測施設を持ち、星の位置を測定したり、星食の観測によって極めて正確な海図・地図作成を行なったりしてきました。
>その中心となっていたのが海上保安庁の天文台などの観測施設でしたが、GPSや測地衛星などの新技術が発達してきたために、2008年3月末をもって観測は終了したようです。
>ただし、和歌山県にある第5管区海上保安本部下里水路観測所では、人工衛星のレーザー測距観測を続けています。
>さて、秋分の日は20世紀にはほぼ9月23日、あるいは9月24日でしたが、徐々に早まり、明日は9月22日。これは116年ぶりのことです。次は2016年、2020年、2024年、2028年と4年おきに9月22日となります。ちなみに中国などでは2008年の秋分の日を9月22日としています(経度の差 / 時差によるもので、世界的に見ると秋分や夏至などは常に2日にまたがります)。
>秋分点・冬至点・春分点・夏至点などは、地球の歳差運動(周期およそ25800年地軸の回転運動)によって徐々に移動します。そのことに最初に気づいたのが古代ギリシャのヒッパルコスでした(古代ギリシャ人は凄い!)。ヒッパルコスは星の明るさを最初に定義したことでも知られています。
>そのようなわけで、暦は少しづつ修正を加えながら運用されています。地球の自転速度の変化で “うるう秒” を挿入するのもそのひとつです。
>天地明察という映画のおかげで人々に暦の本当の意味が徐々に広まっていくことと思いますが、時と暦の問題はとても奥深く興味深いものです。
>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)
>気象情報
フィリピンの東海上で台風第17号(ジェラワット)が発生しました。
昨日は、作曲工房に一番近い「さいたま市観測点」が32.3度で日最高気温ランキングの第2位に入りました。全国的に最高気温が高くならなかったということが分かります。
>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)
9月の観測史上第1位の記録が9観測点で更新されています。
>今日のFM番組から
・午後2時00分 オペラ・ファンタスティカ
カール・ベームは名指揮者だと思うのですが、その録音が放送で流れる機会は少なくなってしまった感があります。ベームに馴染みのない若い世代の皆さんに聴いて欲しい番組です。
・午後7時30分 ベストオブクラシック 第1734回N響定期公演(指揮;レナード・スラットキン)
アナトーリ・リャードフ(1855-1914)「8つのロシア民謡 作品58」
ショスタコーヴィチ「交響曲第7番 ハ長調 作品60 “レニングラード”」
>9月21日の過去のできごと
1812年 モーツァルトのオペラ「魔笛」の台本を手がけた俳優で劇場支配人のエマヌエル・シカネーダー没。
1860年 ドイツの哲学者、アルトゥル・ショーペンハウアー没。
1874年 イギリスの作曲家、グスターヴ・ホルスト誕生。
1912年 ハンガリーのピアニストで、バルトークに学んだシャーンドル・ジェルジ誕生。
1921年 オッパウ大爆発発生。ドイツのオッパウで、貯蔵していた4,500tの化学肥料が爆発。今でも、こういう潜在的な危険はそこここにあるのかも知れません。
1938年 作曲家でピアニストの高橋悠治誕生。
1943年 天文学者の海部宣男誕生。
1955年 ロシアのピアニスト、アンドレイ・ガヴリーロフ誕生。
1999年 台湾でM7.6の強い地震が発生、死者2415人、負傷者11306人、行方不明者29人。