朝の定期便 2012-07-13(金)
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>今朝の最低気温24.2度(04:51;さいたま市観測点)、くもり→徐々に陽射し。
>おはようございます。くもりの朝を迎えています。
>天気予報では夜に激しい雨が降るかも知れません。夜のレッスンのかたは、万全の準備を(激しい雨なら別の日に振替えます)。
>00時41分には金星が最大光度(マイナス4.5等、視直径37.1″)に。
>いま金星は明けの明星として夜明け前の東の空に輝いています。マイナス4.5等級という明るさがどのくらいかというと、地上に影ができると言えば想像していただけるでしょうか。
>星の明るさを表す方法は、古代ギリシャのヒッパルコス(B.C.190頃-120頃)が、夜空の星(恒星)を1から6等級に分類したことが始まりです。
>この方法だと1等星と6等星(肉眼の限界等級)の明るさの比がおよそ100倍となるので、現代でもそれを対数スケールに置き換えて、5等級差をちょうど100倍となるように定義して「視等級」として使われています。
>その際、こと座αのヴェガ(織姫星)を0等級と定めて基準星としました。
>視等級では1等級差がおよそ2.512倍(正確には4デシベル差)になります。
>金星の最大等級は、今回は地球との位置関係でマイナス4.5等級ですが、明るい時にはマイナス4.7等級にもなり、これは1等星のおよそ160倍の明るさです。
>最大光度は夕方のことも明け方のこともありますが、私の経験では明け方のほうが空気が澄んでいて明るく見えます。
>金星は点光源なので「わ、眩しい」という印象です。太陽と月と、最大光度の金星だけが地表に影を作ることができます。
>金星の高度はそれほど高くないので、実際には地面にできる影よりも壁や塀にできる影のほうがずっとくっきりしています。
>まだ数日はその明るさを保ちますから、もし晴れた明け方にトイレに起きたら金星の神秘に驚くチャンスです。
>ちなみに、星にはそれぞれスペクトルがあり、視等級がそのままその星の電磁放射強度を表しているとは限りません。そのため、視等級以外にも星の “明るさ” を表す数多くの基準があります。
>また、見かけの明るさ(地球から見た明るさ)と絶対等級(全ての星を同じ距離から見た時の明るさ:32.6光年=10パーセク)のような分類もあります。
>ピアノの音も、様々な波長の正弦波の集合として表現することができます(つまりフーリエ解析を繰り返していけば、いつかいくつもの正弦波に分解できるはず?ということ)。その波長の成分(スペクトル)が音色です。
>ハンマーフェルトに針をさしたり、ヤスリでファイリングしたりしてスペクトル強度を修正していく作業が整音です。
>調律したら、整音をお願いしましょう。音色は打鍵で大きく変わりますから、調律師に任せきりでは駄目です。
>実際にあなた自身の音を出して「もっと◎◎な音に」と要求しなければ希望の音にはなりません。せひ、音色に敏感になりましょう。
>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)
当地では昨日の午後、立て続けに2回不穏な揺れに見舞われました。強い揺れではなかったのですが、不安な揺れかた。震源は茨城県南部と東京23区。
東京23区を震源とする地震は珍しいので緯度と経度から震源を特定してみると、JR中央線荻窪駅南口から南に数百メートルのところでした。
>気象情報
>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)
降水量に関する記録が数多く更新されています。
>今日のFM番組から
・午後2時00分 オペラ・ファンタスティカ パリ・オペラ座バスティーユ公演 歌劇 “マノン”(マスネ)ほか
・午後7時30分 ベストオブクラシック バロック合奏団特集(5)
コンチェルト・ケルン演奏会
コンチェルト・ケルンはドイツのケルンで1985年に結成された古楽器オーケストラ。
>7月13日の過去のできごと
1762年 光行差を発見したイギリスの天文学者、ジェームズ・ブラッドリー没。光行差とは、たとえば雨の中を走ると垂直に落ちてくる雨の軌跡が斜めに見えるのと同じように、地球の公転によって恒星からの光が傾いてその位置がずれて見える現象(年周光行差)。年周視差とは全く異なる現象。
1882年 洋画家の青木繁誕生。
1886年 1888年1月1日から東経135度の子午線の時刻を日本標準時することを定めた勅令「本初子午線経度計算方及標準時ノ件」が公布。
1951年 オーストリアの作曲家、アルノルト・シェーンベルク没。
1988年 ヴァイオリニストの後藤龍誕生。
1989年 伊東市沖合いが噴火。このときのニュース映像を見て、すぐに街中が噴火する可能性に思い至り、とても怖くなりました。
2004年 オーストリアの指揮者、カルロス・クライバー没。