とむりんせんせいの定期便2

野村茎一作曲工房の日々のお知らせ

7月1日(日)福島第1原発4号機燃料プール冷却停止30時間経過

271074(昨日夜との差分10)

 

>今朝の最低気温18.9度(04:32さいたま市観測点)、時おり小雨。

>おはようございます。くもりの朝を迎えていますが、ポツリポツリと雨粒も落ちてきています。

 

>福島4号機燃料プールの冷却が停止してから30時間が経過しました。

>今朝の作曲工房周辺の空間放射線量は、4回計測して0.005μSvが3回、0.09μSvが1回という結果でした。200km離れた当地には、まだ影響は及んでいないと考えられますが、予断はできません。

福島第1原発4号機は、海外の国会・地方議会でもその対策が議題としてのぼるほど世界が注目している原子炉(特に使用済み燃料プール。ただし未使用燃料も保管されている)です。

>現在、この燃料プールは、建屋が吹き飛んでしまったために、水面が大気中にむき出しになっています。

>これだけでも戦慄の事態であり、あってはならないことですが、東京電力は「大丈夫」と言っています(言葉は、あくまで彼らの見解であり、事実とは異なる可能性があります)。

>これで大丈夫なのならば、全ての原子力発電所の燃料プールは屋外に露天で建設してコストを下げてもいいじゃないですか(まさか!)。

>この問題を解決するための現実的な手順を調べてみました。

>まず、壊れた4号機の建屋のうち、燃料プール以上の上部を撤去して、つり上げ荷重100トンを超えるの強力なクレーンを設置出来るだけの新しい建屋(現在の建屋をカバーするような形)を建設。

>ただし、プール直上は放射線量が高すぎて作業が可能かどうか不明。

>並行して、燃料棒を移動するための共用プールの整備。

>これらが無事に行なわれたとして(ここまでの作業で長期間を要すると指摘する専門家もいるようです)、次なる難題は燃料棒をキャスクと呼ばれる移動用容器に入れる作業です。

>キャスクをプールに沈め、燃料棒が一切外気に触れることなく作業を完了しなければなりませんが、そもそも、人はどこまで近づけるのか?

>無事にキャスクに格納できたとして、それを安全に保管できる場所は日本にあるのかという問題も解決されていません。

フィンランドのオルキルオトの最終処分場についてはドキュメンタリーが放送されたり、映画になったりしたのでご存知の方も多いと思いますが、日本のように不安定な地殻(プレート)の上にある国では、10万年から100万年にわたって安定した処分場を確保することは困難でしょう。

原子力発電所を建設したり、燃料を最終処分したりするときに被曝するのは原発労働者の人たちです。

>命令を下す側にとっては作業の危険性が他人ごとになってしまうので、核燃料を扱う全ての現場に電力会社と原子炉製造に関わる各メーカーの実質的な役員が、全作業に必ず最低一人は立ち会うという法律はどうでしょうか。

>これなら危険は人ごとではありません。経営者の判断も、より現実に近い危険を基準にすることで変わることでしょう(原発建設が選択肢に入らなくなるかも)。

>さらに作業も、その手順も安全性がぐっと高まることでしょう。そもそも原子力という選択がなくなるかも知れません。

スケープゴートとなる名前だけの役員が生じる可能性もあるので、報酬順で上位何パーセント以内と決めることも必要かも知れません。特に各企業の取締役以上の役職の人は特に重要な作業(燃料棒を扱う作業)には必ず立ち会って、原子炉の運用に誰よりも詳しくなってほしいものです。

>今日から自然エネルギーの全量買取制度が始まりました。今朝、テレビの報道番組を観ていたら、消費者が値上がり分を負担するのは間違っているという意見が少なからずありました。

>それは、今後再生可能エネルギーが増えると、ますます負担額が増えるからという理由でした。

>そこには、再生可能エネルギーが増えることによって、他の発電の燃料代が減っていく、あるいは再生可能エネルギーのうち、地熱、風力、太陽光、波力、潮力などは燃料代がタダであるという視点が欠落していると思いました。

>私たちが高速増殖炉「もんじゅ」のために支払ってきたコストは、今回の負担を大きく超えています。おまけに「もんじゅ」は1994年に臨界に達してから18年間、一度も発電していないどころか、完成の見込みも立っていません。

>停止させておくだけで1日5000万円が必要です。

>建設費だけで1兆810億円が費やされています。国民が負担したのは建設費だけで国民ひとりあたり8441円(2010年国勢調査時の人口で計算)となっています。

>そして、それにランニングコストが加わるわけですから、まず、もんじゅに反対すべきでしょう。もんじゅを廃炉にすれば、その費用で再生エネルギーの補助金費用の一部をまかなうことができます。

>さらに、再生可能エネルギーは普及すればするほど、発電単価が下がることが期待されます。つまり、将来は高く買取る必要がなくなる可能性があるのです。

>しばしば、原発の発電量と再生可能エネルギーは絶対的な発電量で比較されますが、地産地消の再生可能エネルギーは送電ロスが小さいために、意味がありません(最大で40パーセントロス説も。それが本当ならば原発50基中20基は無駄に稼働していることになります)。

原発でもっともエネルギーを無駄にしているのは揚水発電所でしょう。揚水発電所は省エネの切り札のように報道されているのを聞いて鼻血が出そうになったのですが、建設費や揚水ポンプ稼働時の電力ロスなどを考えると、出力調整ができずに海水を温め続ける原発の欠陥ばかりが目につきます。

原発は、非核3原則の枠内で核兵器を持つための(ニュークリアレディ)奥の手であることは、元・石破茂防衛大臣の「だって、原発がなければ核兵器をすぐに準備できないでしょう。核兵器は必要ですよ(記憶しているだけなので、す多少異なっているかも知れません)」という驚愕発言が物語っているように、電力不足や安い電力のために建設されたものではない可能性もあります。

>国民の多くが反対しているにもかかわらず、原発再稼働も決まりました。

>次の国政選挙での投票が、日本の将来を大きく変えることになるでしょう。

>しかし、その前に早く福島原発事故を解決させなければなりません。

>みんなで声を上げていきましょう。総理官邸前に行かなくちゃ、です。

 

>天気悪いですけど、10時57分には水星が東方最大離角。16時57分には水星と金星が04°18.1′ まで接近します。双眼鏡があれば、日没後に楽しめるはずなんですが。

>19時46分には雑節のひとつである「半夏生(はんげしょう):太陽黄経100度」を迎えます。もちろん、今日一日「半夏生」と呼びます。「半夏生」という薬草植物が生えるころであることが、その由来です。

 

>地震情報(日本域におけるM5.0以上、あるいは最大震度4以上の地震についてお知らせします)

各地の震度に関する情報

>気象情報

実況天気図

地域時系列予報(埼玉県)

気象衛星 赤外日本域画像

気象衛星 可視光全球画像

昨日の全国の観測値ランキング(6月30日)

>観測史上1位の値 更新状況(閲覧可能なのは今日だけです)

昨日6月30日

 

>今日のFM番組から

・午前7時20分 ビバ!合唱 畑中良輔さんを偲んで

番組詳細

吹奏楽のひびき アルメニアの音楽特集

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・午前9時00分 名演奏ライブラリー 指揮者としてのパウル・クレツキ

パウル・クレツキ(1900-1973)はポーランドの作曲家。同じくポーランドのヘンリク・グレツキとは別人なので注意。共通点は、どちらも交響曲第3番が有名なことでしょうか。

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・午後2時00分 きらクラ

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・午後6時00分 現代の音楽 コンポージアム2012 細川俊夫の音楽(2)

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・午後7時20分 ブラボー!オーケストラ セントラル愛知交響楽団(指揮:齋藤一郎)

ヴェルディ「歌劇 “運命の力” 序曲」

 同   「歌劇 “ナブッコ” 序曲」

ベートーヴェン「交響曲第2番 ニ長調 作品36」

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・午後8時20分 リサイタル・ノヴァ 宋 和純 宋 和映(ピアノ・デュオ)

ドビュッシーラヴェルピアソラ

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>7月1日の過去のできごと

1646年 ドイツ生まれの数学者、ゴットフリート・ライプニッツ誕生。

1784年 バッハの長男で作曲家のウィルヘルム・フリーデマン・バッハ没。

1804年 ショパンと関係の深かった作家のジョルジュ・サンド誕生。

1872年 史上初のドーヴァー海峡横断飛行に成功したフランスの飛行機製作者、ルイ・ブレリオ誕生。

1889年 東海道線(新橋-神戸)開通。所要時間20時間5分。現在は新橋-新神戸間なら3時間以下です。

1925年 フランスの作曲家、エリック・サティ没。

1926年 ドイツの作曲家、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ誕生。

1932年 富士山頂で気象観測を開始。

1934年 洋画家の三岸好太郎没。

1943年 東京府、東京市が廃止されて東京都となる。

1964年 フランスの指揮者、ピエール・モントゥー没。